各セッションにはUDトークによるリアルタイム字幕を提供しています。
セッション時間は変更される可能性があります。
※敬称略

セッション一覧

10:30〜10:50:オープニング

当日のセッション情報やタイムテーブルなどイベントについてお話しします

10:50〜12:20:特別講演

このセッションでは「発達障害×ユニバーサルデザイン」や「ニューロダイバーシティ」の分野で活動する専門家による特別講演をお届けします。

発達障害を手がかりとして社会課題を解決していく

橋口 亜希子の顔写真

橋口 亜希子(はしぐち あきこ)

発達障害を手がかりとしたユニバーサルデザインコンサルタント
発達障害のある子の親として、理解啓発活動歴20年。障害の社会モデルに基づく環境調整の専門家として、社会がわからない発達障害の困りごとを集め整理し伝えるキュレーターと、様々な視点や考えを用いた高度な専門性が問われる翻訳者の役割を担って活動中。

ニューロダイバーシティって知ってる?

村中直人の顔写真

村中 直人(むらなか なおと)

Neurodiversity at Work 株式会社 代表取締役
一般社団法人子ども・青少年育成支援協会 共同代表

人の神経学的な多様性(ニューロダイバーシティ)に着目し、脳・神経由来の異文化相互理解の促進、および学びかたの多様性が尊重される社会の実現を目指して活動。2008年から多様なニーズのある子どもたちが学び方を学ぶための学習支援事業「あすはな先生」の立ち上げと運営に携わり、現在は「発達障害サポーター’sスクール」での支援者育成にも力を入れている。
主な著書は『ニューロダイバシティの教科書』(金子書房)、『〈叱る依存〉がとまらない』(紀伊國屋書店)、『ラーニングダイバーシティの夜明け』(そだちの科学(日本評論社)にて連載)など

12:20〜12:45:筑波大学DACセンターの取り組み紹介

このセッションでは大学発の発達障害に関する取り組みとして筑波大学DACセンターの取り組みを紹介します

筑波大学DACセンター発達障害学生支援(RADD)プロジェクトの紹介

佐々木銀河の顔写真

佐々木 銀河(ささき ぎんが)

筑波大学・人間系・准教授
専門は発達障害、支援技術。筑波大学の障害学生支援を担うダイバーシティ・アクセシビリティ・キャリアセンター(DACセンター)の「発達障害学生支援(RADD)プロジェクト」専門アドバイザーとして、障害のない学生から発達障害のある学生を含む、多様な発達特性のある学生支援モデルの構築や他の大学等への理解啓発を行っている。

ダッグスのアイコン

ダックス

筑波大学・DACセンター・広報担当
筑波大学DACセンター職員で主に広報を行うダックスフンド。自身の発達特性による困りごと対策の一つとして漫画を描いている。

12:45〜13:40:ランチタイム休憩

休憩時間です

13:40〜15:10:ハッタツソン発プロジェクト紹介

このセッションではこれまでに開催してきた「ハッタツソン」のプログラムで生まれ、今も社会実装に向け動いている様々なプロジェクトの紹介を行います。

誰もが働きやすい環境を作るアプリ「CONDUCTOR」

コンダクターのイメージ画像。タイムライン画面で1日の見通しを立てやすくし、タスク詳細画面で終了条件が分かりやすく、プロジェクト一覧があるのでプライベートでも利用できます

発達障害当事者の方の働きづらさの原因「注意力が維持できない」「曖昧な指示がわかりにくい」などの特性に着目、タスクの時間を視覚的に、見通しを立てやすくする「タイムライン」、終了条件を明確にする「サブタスク」などの機能で「誰もが働きやすい環境」を作るサービス。

 2020年1月、クラウドファンディングを達成し、260名のパトロンから約112万円を集めアプリの開発に着手。2021年4月にフェルマータ合同会社を設立、β版公開を経て、2022年3月にはアプリの一般公開を予定している。

寺戸真也の顔写真

寺戸 慎也(てらど しんや)

フェルマータ合同会社 代表
ハッタツソン2019にて、職場のコミュニケーションとタスク管理を支援するサービス「CONDUCTOR」を発案し、クラウドファンティングでパトロン260名、約112万円の支援を集める。2021年4月にフェルマータ合同会社を設立し、コンダクターのリリースに向けて開発を進めながら、Webサイト制作や中小企業のDX支援を行っている。

多くの人たちにとってのちょっと困った、ちょっと不安を共に考え解決するチーム「DISCOVERY」

DISCOVERYのサイトのスクリーンショット

2019年のハッタツソンで出会ったメンバーを中心に構成されたチーム。多くの人たちにとっての「ちょっと困った、ちょっと不安」を共に考え解決することを目的としたサービスをリリースしている。

岩崎義弘のアイコン

岩崎 義弘(いわさき よしひろ)

DISCOVERY
ウェブデザイン・ディレクションを中心とした事業を行う株式会社PPnR 代表取締役。
ハッタツソン2019では、日々の行動のログを取ることでパニック発作や鬱などの二次障害の兆候を掴むためのアプリ「DISCOVERY」を提案。現在は先のイベントで出会ったメンバーと共に「DISCOVERY」というチームを結成し、放課後デイサービスの送迎管理用ウェブアプリや、子どもたちの毎日の生活をチェックし、先生方が二次障害の兆候や対策を考えるウェブアプリを企画・開発中。

その人らしく働ける環境づくりを目指す休憩支援アプリ「リッスル」

休憩支援アプリリッスルのロゴ画像

根を詰めて働きすぎる、周りを気にして過労気味になる休憩の苦手なみなさんへ。我々は「仕事時間」「集中度」などの就労の”表”の部分ではなく、それらを支える大切な”裏方”「休憩」「回復」を支援する「休憩支援アプリ リッスル(仮)」を開発しています。質のよい休憩を通して業務効率を高めるだけでなく、その人らしく働ける環境づくりを目指します。

仲田真理子の顔写真

仲田 真理子(なかた まりこ)

筑波大学・人間系・行動神経内分泌学研究室
神経科学(脳科学)の研究者/大学教員。ふだんは「他個体と関わるときの行動が脳の中でどのようにコントロールされているか」について研究をしている。20代中盤で診断がついたADHD+ASD当事者で、生活の支援を受けながら働いている。服薬歴15年、ストラテラ服用歴7年。

岩佐幸翠の顔写真

岩佐 幸翠 (いわさ こうすい)

2019 年より国内メガベンチャーにて IT エンジニアとして勤務。小学生の頃に広汎性発達障害の診断が下る。

山口聖の顔写真

山口 聖(やまぐち しょう)

フリーランス(人材育成・学校教育)
人材育成として、人の個性の凹凸を踏まえて「個の強みの発揮」を軸に、チーム構成や心理的安全性などをテーマにした企業研修、コーチングを実施。 また、学校教育におけるキャリア教育プロジェクトなどへの参画・推進を行う(全国の学校×企業によるオンラインキャリア教育授業など)。 注意欠如・多動症(ADHD)のグレーゾーン。

15:10〜16:15:民間企業の取り組み紹介

このセッションでは発達障害の視点を活かした商品開発を行う事例など民間企業の取り組み事例について紹介します。

「UDデジタル教科書体」の開発背景とデザイン〜 読みにまつわる子どもたちの困りごと 〜

高田 裕美の顔写真

高田 裕美(たかた ゆみ)

株式会社モリサワ 公共ビジネス課
書体デザイナーとして32年間、さまざまな分野の書体を⼿掛け、⼗数年前からは「BIZ UD明朝/ゴシック」「UDデジタル教科書体」のチーフデザイナーとして企画・制作に従事。現在は教育現場における書体の重要性や役割を普及すべく、先生方と一緒にUDフォントを活用した教材配信、教員または学生向けのセミナーやワークショップ、教育系の⼩冊⼦や学会誌への執筆、取材対応など広く活動中。

 

発達障害の視点を取り入れた「mahoraノート」ができるまで

大栗佳代子の顔写真

大栗 佳代子(おおぐり かよこ)

大栗紙工株式会社 取締役
創業昭和5年。長年大手文具メーカーのノートをOEMで製造している。 2020年2月、発達障害当事者の声からうまれたノート「mahora」を、初めてのオリジナル商品として発売。 そのプロジェクト立ち上げメンバーのひとり。 現在は従来の仕事に加え、広報も担当している。

元村裕子の顔写真

元村 祐子(もとむら ゆうこ)

Office Unbalance 代表
発達障害当事者・親の立場として、講演会やセミナー講師をはじめとする啓発活動を展開。 当事者会の開催やピアカウンセリング等生きづらさを抱えた人とその家族に寄り添うピアサポートを継続している。

16:15〜17:00:当事者発の取り組み紹介

ニューロダイバーシティーを目指すDiODENのビジョン

NPO団体DiODENのビジョンである、多様な特性を活かした社会の図。定型発達やADHD・ASDなど、それぞれの当事者が強みを生かして、苦手な部分は相互に補完するモデルが示されている。

2021年5月に慶應SFCの講義をきっかけに発足、同年9月に本格的な活動を開始したNPO。メンバーは短期間で10人を超え、日本初のADHDコーチや社会人配信者の方といった当事者の信頼と協力もTwitterでの繋がりから得る。定型発達の有志とも一緒に、それぞれの発達特性を活かす『ニューロダイバーシティー』の浸透や実践、特性の壁のないコミュニティーを目指す。『ニューロダイバーシティー』旋風を引き起こす新星!?

yukiの顔写真

yuki

DiODEN 代表
ASD特性・ADHDの傾向をもつ。慶應SFC在籍。過去にはストレス等による強迫観念やいじめに苦しんだ一方、SNSアプリの開発や受験の経験から特性がプラスにも働き得ると感じる。多様な特性に応じた選択肢が社会に少ないこと、自身の一部である特性が「障害」とされることに違和感を感じ、ニューロダイバーシティーを掲げたはじめてのNPO・DiODENを設立

宗田健司の顔写真

宗田 健司(そうだ けんじ)

DiODEN Twitter担当
ASD/ADHDグレーゾーンとLGBTQ+の2つのマイノリティーを生きる当事者として、発達障害をはじめとする複合的なマイノリティーのライフハックの知識・情報発信を志す。2021年11月試験においてIBDP(International Baccalaureate Diploma Programme)を取得。履修時に、Twitterにおける企業の広告を目的とした情報発信を研究。当該研究において、独自性と高い再現性が評価され最高点数を取得。

ボードゲームで自己理解を深めるイベント「ボドゲ自助会」

複数の子供らがボドゲ自助会に参加してボードゲームを楽しんでいる様子の写真

当会では、発達障害は脳の特性と環境のミスマッチと考えております。このミスマッチを防ぐためには自己理解が不可欠です。

そのため、ボードゲームで楽しく遊びながら自分の認知特性や環境との相性を知ることで、困りごとの原因などを解明して、自己理解を深められるイベントを月に一度開催しており、お陰様で先日3周年を迎えることができました。

すぷりんとのアイコン

すぷりんと

ASD&ADHD当事者で支援を受ける側でもあり、発達障害児の支援者でもある二重存在。そのため、「発達障害ってなんだろう?」ってよく考えます。あなたも一緒に考えませんか?

「発達障害の当事者とまわりの人のための薬はじめてガイド」について

本パンフレットは、発達障害と診断を受けて、これから医療と付き合っていく中学生~大人のための、服薬や通院のコツをまとめたものである。制作チームの代表は、発達障害(ASD+ADHD)の当事者でもある。専門医とタッグを組んで、当事者が抱きがちな疑問や不安に答え、通院や服薬に関する主体的な意思決定をサポートしたいと考えて製作した。

仲田真理子の顔写真

仲田 真理子(なかた まりこ)

筑波大学・人間系・行動神経内分泌学研究室
神経科学(脳科学)の研究者/大学教員。ふだんは「他個体と関わるときの行動が脳の中でどのようにコントロールされているか」について研究をしている。20代中盤で診断がついたADHD+ASD当事者で、生活の支援を受けながら働いている。服薬歴15年、ストラテラ服用歴7年。

瀬戸川 剛の顔写真

瀬戸川 剛(せとがわ つよし)

富山大学・医学部・システム情動科学講座
神経科学(脳科学)の研究者/大学教員。普段の研究では、何かを選択するときに私たちの頭の中では何が起こっているのかを調べている。

17:00〜17:30:クロージング